事業報告

REPORT

家族信託組成システムの開発・展開​

更新日:2026/08/13
その他

取組背景、目的

▼超高齢社会における資産凍結課題

 高齢化に伴う認知症発症リスクの増大は、個人の財産凍結という深刻な社会課題をもたらします。従来、財産管理の極めて有効な手段である「家族信託」は、組成プロセスが極めて複雑で高コストなため、一般への普及がほとんど進んでいませんでした。

▼誰もが未来を自ら設計できるまち

 ファミトラは、独自IT技術で手続きを簡素化する「家族信託組成システム」を開発。福岡市の「福岡100」が掲げる「何歳でもチャレンジできる未来のまち」のビジョンに共鳴し、誰もが認知症による資産凍結を防ぎ、シニア世代とその家族が安心して自分らしい生活を選択できる社会の実現を目指しています。

実施事業者

株式会社ファミトラ

実施結果、今後の展開など

▼独自のシステムから、市民に真に選ばれる「やさしい金融インフラ」へ

 当社のシステムは、家族信託(民事信託)が専門の弁護士監修のもと、独自技術を用いて開発したものです。「エイジングリテラシー向上プロジェクト」という稀有な普及・啓発の場を得たことで、システムの信頼性と実用性は飛躍的に「磨き込み」が図られました。

 市民の皆様や地域金融機関・福祉関係者の「生の声」と直接向き合うことで、高齢者やその家族が抱く心理的ハードルや、システムの改善点などを把握。単なる手続き効率化ソフトから、誰一人取り残さない思いやりを持った仕組みへと大きく進化しました。

(1)システムの磨き込み

「エイジングリテラシー向上プロジェクト」で実施した全7での市民セミナー(363名参加)では「新たに取組みを始めたい」割合が98.7%に達し、ハンドブック1.5万部を市内に設置するなど、福岡市内で家族信託や財産管理への注目・関心を大きく高める成果を得ました。

 このセミナー等により、市民の生の声や潜在ニーズを直接把握できたことが、弊社コンサルタントが操作する「家族信託組成システム」の改良に繋がりました。相談現場での説明プロセスの最適化や、顧客の多様な意向をより正確かつ迅速にシステムへ反映する機能のブラッシュアップが実現し、サービスの利便性と信頼性が大きく向上しました。

(2)福祉関係者・地域金融機関との連携へ

 今後は地域の金融機関等との具体的な情報連携や実務的な連携体制の構築を本格化させることが課題であり、注力します。このWGでの多角的なアプローチを通じ、提案環境のさらなる整備と、それに応じたシステムの継続的な改善を進め、まち全体で最期まで自分らしく生きられる環境づくりを目指します。